宮城県石巻市の生活保護
生活保護とは、生活に困窮している国民に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、最低限度の生活を保障するとともに、自立の助長を図ることを目的として設けられた制度をいいます。
宮城県石巻市の概要
石巻市は、宮城県の北東部にある人口およそ13万人の都市で、県庁所在地にして政令指定都市である仙台市に次ぐ県下第2位の人口規模を誇っています。旧北上川の河口に石巻港(仙台塩釜港)があり、江戸時代には米の積出港として北前船が行き来していました。また、伊達政宗が慶長遣欧使節を派遣するに当たり、サン・ファン・バウティスタ号を建造して石巻から出港させたことでも有名です。JR仙石線・石巻線・気仙沼線、三陸沿岸道路といった交通インフラも整備され、水産業のほか造船業、製紙・パルプ工業などが盛んです。近年はロードサイド型の商業施設が集積しているほか、漫画家・石ノ森章太郎の記念館「石ノ森萬画館」なども観光客に人気のスポットとなっています。
宮城県石巻市の生活保護の手続
宮城県石巻市で生活保護を受けたい場合には、石巻市社会福祉事務所の窓口で申請手続をすることが必要です。 申請後、ケースワーカーが生活保護法に基づく調査をした上で、おおむね2週間から1か月のうちに保護開始を決定します。 ただし、国の定める生活保護の基準に満たない場合には、生活保護が受けられない(申請が却下される)ことがあります。
石巻市社会福祉事務所の地図
宮城県石巻市の生活保護の支給金額
宮城県石巻市は「3級地-1」と定められています。 保護費は自治体ごとに定められた級地と、世帯の人数、家族それぞれの年齢などによって異なります。
たとえば、宮城県石巻市で61歳の単身世帯の場合、
- 第1類費:食べ物や衣服などの個人ごとに必要な費用
- 第2類費:光熱水費や家具などの世帯全体として必要な費用
住居の家賃や間代、地代、補修費用などに充てるための「住宅扶助」
とをあわせた保護費の金額は、次の表のように計算します。
区分 | 1か月当たりの基準額 | |
---|---|---|
生活扶助 | 基準額(第1類) | 年齢別:60~64歳 41,290円×逓減率1.00 |
基準額(第2類) | 世帯人員:1人 27,790円 | |
特例加算 | 1,000円 | |
経過的加算 | 0円 | |
住宅扶助 | 宮城県3級地 | 35,000円 [注意] |
計 | 105,080円 |
※ この支給金額の表は令和5年10月1日改正の生活保護の基準をもとにしています。
※ 単身世帯で床面積15平方メートル以下の場合や特別基準額が適用される場合(通常の1.3倍までの範囲で増額)には、住宅扶助の限度額が上記の表とは異なります。
これらに加えて、
- 冬季の灯油代・暖房代として地域ごとに決められた「地区別冬季加算」
- 年末に増えがちな食費やその他の雑費に対応するための「期末一時扶助」
- 病気・けがの診察料や薬代などの「医療扶助」(現物支給)
- 児童を養育している場合の「児童養育加算」、母子家庭の場合の「母子加算」、世帯に障害者や要介護者がいる場合の「障害者加算」や「介護保険料加算」
よりくわしくは次のページを参照してください。
※ 実際にもらえる金額はさまざまな例外によって上記の表よりもさらに複雑ですので、くわしくは福祉事務所にお問い合わせください。
生活保護の申請書の内容
生活保護の申請をしようとするときには、原則として、本人の氏名や住所、保護を受けたい理由、資産や収入の状況、その他必要な事項をまとめた申請書を福祉事務所に提出することになっています。ただし、特別な事情がある場合には、申請書の提出がなくても生活保護の申請ができることもあります。